ロボットについての考察
今回そもそもこのような文章を書くきっかけとなったのが、『フルメタル・パニック!-サイドアームズ-音程は哀しく、射程は遠く』の173ページのよいこのじかん〜 マオ まお おねえさんと アーム・スレイブ あーむ・すれいぶ にのってみよう〜において、著者である賀東招二氏がイロイロと彼自身のロボットのなぞについて熱く語ってくれたことに影響された。そしてそのことを、考えていて、昨日友達と話しているときに不意に平家物語の話へと写って言ったことがきっかけである。

では、何ゆえ平家物語がロボットについての話へとつながるかといえば、それは平家物語が和漢混交文だからである。和漢混交つまり、和文と漢文がまじった文章のことであり、平家物語がカッコよいものとなりえたのは和漢混交文であったためである。それらについて書いていきたいと思う。


真っ先に言いたいのは、ロボットは和漢混交型が、よいということである。といっても、ガンダムと中華キャノンを混ぜ合わせたようなものと捉えてもらっては困る。
そこで、先ず、和漢混交型ということについて説明をしよう。

 1和文型
 和文とはここで言う昔の平仮名ばかりで書かれた柔らかな文章のことである。それは女性がメインに使っていた文章で、そのころの女性は漢文を読み書きできたとしても生意気な!ということで和文がメインであった。つまり和文とは女性らしいものであるとここでは認識しておいてほしい。
そこで、ロボットで言えばこれは曲線美である。流線型とか言われる形として代表的なものといえばスポーツカーなどであろうか?あれらは一言美しい。と、なる。
ここで、注意しないといけないのは流線型のような緩やかなカーブを描いた乗り物ははっきり行ってカッコよい。しかし、それはスピードが関係してくるときである。つまりそれが乗り物(車や飛行機)であるときはいいが、一転してそれが、力強く無くてはならないものであったならばどうであろう?例えばパソコンである。これは力強いというのかどうかは多少論議が必要かもしれないが、ここでの力強いとは機械らしいとでも受け止めてもらえば分かるだろうが、パソコンはあまり流線型のがはやるということはなさそうだ。その具体的な話としてはやはり、『ウインドウズ』と『マッキントッシュ』のパソコンの差ではなかろうか?マッキントッシュのアップルコンピューターはアレは流線型、というか曲線美であろうと考えられるがはっきりいって好みが分かれる代物である。つまり、パソコンのように合わないようなものもあるわけで、基本的にはロボットにも合わないものである。

 2漢文型
 漢文とは和文の反対で昔は男性がメインに使っていた文章で、その漢字しか使われない様を見る限りで、ここでは男らしい文章であるとしておこう。これだけで美しいものというのは殆ど無い。しかし、無骨なデザインであるが、しかし、機能美があるといったようなものがここに入る。例えば、大工さんたちである。はっきり行ってあの金槌などを腰にぶら下げるやつなんかはかっこいいのであるが、しかしアレは流線型ではない。しかし、機能美がある。つまり、漢文型の美である。
で、やはり注意しないといけないのが漢文型のロボットは基本的にカッコよくないということである。もちろん例外的なものもあるのかも知れないが、少なくとも俺はその、例外的にカッコよいロボットなど見たことが無い。

 3和漢混交型
 では本題である、和漢混交型である。和漢混交型とはつまり和文と漢文のよいところ。和文であれば曲線美。漢文であれば機能美、そして力強さ。これらを併せ持った機体である。この二つを併せ持つ機体はカッコよい機体である条件を一つクリアしたことになる。もちろんこれが全てではないのでかっこ悪いものはかっこ悪いのであるが…では、少しロボットの実例を挙げて書いていこうとおもう。

士魂号
この機体は主に人型でありだいぶ和文に近いロボットではある。人工筋肉で腕を動かしたりと、エヴァンゲリオンと同様に人造人間に近いものがある。しかも、見た目だけを取り上げたのならエヴァンゲリオンより和文よりであったろう。しかし、ここで重要なのがこのロボットが不器用であることである。イロイロと制限があり、移動や、戦闘の時にその不器用さや、制限ゆえに余計な知恵が必要となってくる。これによってこのロボットは漢文の要素も取り入れたように思われる。しかも、頭が人型ではないといういわゆる崩しが入っているのでこれは和漢混交型ロボットといっても差支えが無い。

エヴァンゲリオン
初号機ははっきり行ってしまえばいまいちである。あまりにも人間らしすぎるのだ。確かに漢文型である要素もあるがそれ以上に和文よりである。しかしながら、零号機と弐号機は見た目が初号機に比べ漢文よりであるためにダイブよい。しかし、やはり士魂号には及ばない。というのも歩き方にこのシリーズは問題がある。士魂号はかなり機械的な歩き方をしているとでも言うのであろうか、アニメなどを見てもかなりスムースに歩いているのだが、しかし、其処にはロボットらしさが生きている。対してエヴァンゲリオンはダイブ人間に近い動きをする。そこら辺がダイブ和漢混交から離れさせてはいるが、まあ、これは例外的に和文よりでかっこいい部類であろう。

アーム・スレイブ
アームスレイブには二通りある。先ず一つ目が文章のアーム・スレイブであり、二つ目が絵のアーム・スレイブである。賀東招二の書くアーム・スレイブは限りなく和漢混交型に近いものである。なぜならば彼がダイブ設定に請っていることもあって、ダイブごちゃごちゃとメカニックらしさが出てきて漢文的である。反面ソースケが操縦していて敵などと戦うシーンではかなり和文的な運動をしているイメージがある。そこいらが上手く組み合わさって理想機体であろうと思う。それに対して絵のアームスレイブはあまり格好がよろしくない。これは漢文に偏ってしまったからではなかろうかと思う。これは運動性も見た目もである。もう少しどうにかなったのではないかと思う。

ガンダム
ガンダムは先に上げたように見た目はどちらかといえばアーム・スレイブと同様に、漢文よりである。多少頭がそんなイメージを取り除く作用があるように思われるが、ではっと頭を取ってしまった途端もろ漢文的なごつごつしたイメージを覚える。しかし、ガンダムの場合は動きが非常に和文的つまり、滑らかなのである。であるからして、ビームサーベルなども有効に使えるのである。そのように言えばアーム・スレイブもどうにかなったはずではあるが、其処が決定的な差となって現れてしまった。

ジェフティ(アヌビス)
これは先ず注意しないといけないのが基本的に人間型つまり和文型ロボットである。ということである。これだけであったならば、ここまでカッコよいロボットにはならなかっただろう。しかし、製作者達も言っているように無理やりにこれはバランスを崩されることによって特殊漢文型とでも言うような漢文型になっている。これによって見た目だけでは漢文型ロボットといっても差し支えの無いレベルにまで達している。しかも、周りのロボットはやはり、特殊漢文型のロボットで構成されている。では、何故これがかっこいいのかといえばガンダム同様動きに和文型の優雅さとでも言うべきものが見出されるからである。この機体が普通にロボットらしい動きをしてしまっていたらここまでのものにはならなかったであろう。アレだけの操作性、つまり機動力が無ければカッコよくは無かったのである。 



ここに書かれているものは、管理人如月のしょーもないたわごとです。ああ、こんな見方をする奴もいるのだな程度で受け止めてあげてください。

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